料理する仕事
炊事することは私にとっては生活だ。
必要だからするものというのが基本だ。
もちろん、「今日はこれ作るぞ!」みたいにテンションが上がる日もあるけれど、
料理することが嫌いではない(多分好き)が、趣味とか特別なことって位置づけではない。
そんな私がよそのお宅で料理をする仕事を始めた。
とりあえず、できることから始めようってのと、
よそのお宅はどういうキッチンで、調理器具で、どんな好みで、
といったことを経験したいと思ったから。
キッチンに他人を入れて、冷蔵庫やあちこちを開けられてもOKという方たちのニーズも知りたかった。
数件行ってみたが、ご希望が細かすぎるお宅に当たることもなく、
時間内に作業ができて、「おいしかったです。」と評価をいただいている。
この仕事の大事なことは、依頼主のご希望通りの仕上がりになっているかってことだ。
だから、私の好みや一般的という概念は置いておいて作業する。
これは、「この世にはいろんな人がいる」ってことを大前提に他人の話を聞くことを生業としている私にはすごく大事なこと。
自分の中の違和感も含めて、知ることはとても楽しい。
先日は玉ねぎが苦手というお宅で、生涯初めてネギの類が入らない肉豆腐を作った。
私はスパイシーなのが好きだが、今日は辛くないカレーを作りにいく。
料理代行の旅は続く。。。