自家製茶材~桑椹~
今年は春の開花が早かったから、実がなるのも早い。
例年より2週間くらい早いかもしれない。
せっせと拾いに行っている。
桑の実。
干したものが桑椹(そうじん)という生薬である。
買うと高い!
家の近所に桑の木が生えている場所が数か所あるので、早朝から拾いに行く。
生えているの、植わっているんじゃないの。
とにかく買うと高価なので、自分で作ることにした。
ただ、とてもジューシーな果実なので、自然乾燥は難しい。
この時期なので乾燥する前にかびてしまうのだ。
フリーズドライの機械は高いので、低温のオーブンで乾燥させている。
【桑椹】寒甘/心肝腎 滋陰補血 生津潤腸
寒性なので、オーブンで乾かすと性質が変わってしまっている可能性があるのだけれど、
薬じゃないので、良しとしている。
滋陰というところがミソで、
「血を補いたいけれど、きわめて陰虚」のような人には、
優しく補ってくれるイメージがある。
薬の範疇ではなくて食品なのもうれしい。
そんなわけで、しばらくはせっせと拾いにいくのだ。
枝を折ったり、熟れていない実をむしったりする人がいるようで、
折れてしおれた枝を見るととても悲しい。ほんと悲しい。
私達人間は、ちょっと分けてもらっているのだから、
傍若無人な思い上がった振る舞いはおかしい。
人間は自然の中の一部であり、生かされているのだからね。
天人合一という言葉が、頭の中で点滅する瞬間。
感謝。